ソフトバンクグループ株式会社(以下、SBG)は、AIの進化と普及がもたらす市場拡大や新産業創出といった大きな機会を確実に捉えるため、SBGによる戦略投資のほか、ソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じた投資を行っています。さらに「群戦略」という独自の組織戦略の下、各投資先が刺激を与え合いながらそれぞれの事業の拡大やビジネスモデルの進化を可能にすることで、各投資先の企業価値、ひいては当社の保有株式価値の向上を図っています。
事業セグメント
SBGの事業は、多様な領域にわたるグループ会社・投資先企業によって構成されています。

持株会社投資事業
主にSBGが、戦略的投資持株会社として直接または子会社を通じて投資活動を行っており、SBG、SoftBank Group Capital Limited、ソフトバンクグループジャパン株式会社、ソフトバンクグループオーバーシーズ合同会社および資産運用子会社であるSB Northstarのほか、投資または資金調達を行う一部の子会社で構成されています。当事業を構成する会社が保有する投資先は、Tモバイル、ドイツテレコムなどです。
投資先例
- Tモバイル(T-Mobile US, Inc.):米国の大手通信事業者。高速5Gネットワークの提供をはじめ、ワイヤレス通信サービスを展開。
- ドイツテレコム(Deutsche Telekom AG):ドイツに本社を置くヨーロッパ最大級の通信事業者。Tモバイルの筆頭株主。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業
ソフトバンク・ビジョン・ファンド1(SVF1)、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)およびソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド(LatAmファンド)を通じて、AIを活用した成長可能性の大きな企業へ投資を行い長期的な成長と社会変革を促進しています。これらの投資を通じて、次世代のテクノロジーを活用した新しいサービスやビジネスモデルの創出を後押しし、持続可能な価値の創出を目指しています。
ソフトバンク事業
ソフトバンク株式会社および同社子会社が主に日本国内で行っているモバイルサービスの提供や携帯端末の販売、ブロードバンドサービスや広告サービス、コマースサービスの提供などの事業活動を行っています。 「Beyond Carrier」戦略の下、コアビジネスである通信事業の持続的な成長を図りながら、「Yahoo! JAPAN」、「LINE」といったインターネットサービスや、キャッシュレス決済サービス「PayPay」などのAI・IoT・FinTechを含む最先端テクノロジーを活用したビジネスの展開を通じ、通信以外の領域の拡大を目指しています。
主なグループ企業
- ソフトバンク株式会社:日本国内でのモバイルサービスの提供、携帯端末の販売、ブロードバンドサービスやソリューションサービスの提供。
- PayPay株式会社:モバイルペイメントなど電子決済サービスの開発・提供。
- LINEヤフー株式会社:インターネット広告事業、イーコマース事業及び会員サービス事業などの展開並びにグループ会社の経営管理業務などサービスを提供。
- 株式会社ZOZO:ファッション通販サイトの企画・運営、ブランドの自社ECサイトの運営支援、ファッションコーディネートアプリの運営。
- アスクル株式会社:文房具等およびサービスにおける通信販売事業。
アーム事業
低消費電力型マイクロプロセッサーおよび関連テクノロジーのデザインなど、半導体のIP(回路の設計情報などの知的財産)のライセンス事業を行っています。コンピューティングの未来を築くため、研究開発投資を継続して強化しています。CPUや、グラフィックスプロセッサー、AIアクセラレーターおよび統合サブシステムなどの関連技術を開発することで、顧客が次世代のコンピューティングデバイスを開発できるようサポートしています。
アームの技術は、自動運転車のリアルタイムデータ処理、スマートフォンやIoTデバイスの省電力化、データセンターのエネルギー効率向上など、様々な分野で活用されています。5GやAIとの連携が進む未来において、アームの技術はますます重要になり、より高度な情報処理を実現する基盤として進化を続けます。
その他
「その他」には、SBE Global(米国における太陽光発電所の建設および運営)、福岡ソフトバンクホークス関連事業などが含まれています。