AIを制する者が未来を制す:AI革命におけるソフトバンクグループのこれまでの取り組み

ソフトバンクグループ株式会社(以下、SBG)CFOの後藤 芳光は、2025年8月に開催した2026年3月期 第1四半期 決算説明会の冒頭、世界のAIブームとSBGのAI関連の取り組みを重ねて振り返りました。そして、2020年11月に開催した2021年3月期 第2四半期 決算説明会での会長兼社長 孫 正義の「AIを制する者が未来を制す」という言葉を挙げ、「この時期に、自社経営にAIを本格的に導入する発想に至った企業は、まだ多くなかったのではないかと思います」と語りました。

当時孫は、「これまで『モバイルインターネットを制する者がインターネットを制する』『アジアを制する者が世界を制する』と申し上げてきましたが、読みは正しかったのではないかと考えています。そして、次の10年間でSBGがどこに向かうのかというと、『AIを制する者が未来を制する』と私は思っています」。

そして「今後、少しずつインターネットとAIの境目そのものがなくなっていき、インターネットカンパニーはAIカンパニーに進化していきます」「今までは通信、インターネットでしたが、これからは(SBGを)AI分野でどんどん伸ばしていく」「とにかく言いたいのは、人類の未来はAIにある」「広告を主に置き換えた従来のインターネット革命に対して、AI革命は、物流、医療、Fintech、エンターテインメントなど、さまざまな世界を変える」と語っていました。

孫がこのように発言する前から、SBGは2016年に半導体設計の最先端企業であるアームを買収。2017年からソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じ、AIを活用する企業へグローバルに投資しています。直近では、2024年以降OpenAIへ出資を行うほか、2025年1月に「Stargate Project」をOpenAIと共同で発表。これは、OpenAIのために新たなAIインフラストラクチャを米国内で構築し、AIの発展スピードをさらに加速させることを目指すものです。翌2月には、企業ごとにカスタマイズされた最先端AI「クリスタル・インテリジェンス(Cristal intelligence)」の開発・販売に関するパートナーシップをOpenAI、アーム、ソフトバンク株式会社と共同で発表しました。さらに6月の第45回定時株主総会で孫は「ASIのNo.1プラットフォーマーになる」との決意を表明しました。

SBGはこれからも「情報革命で人々を幸せに」という創業以来変わらない経営理念のもと、AIを活用して世の中を変革しようとしている企業へ投資し、志を共有しながら共に未来を切り開いていくことを目指します。

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