AIを活用した自動運転で無事故の世界を目指す

ソフトバンクグループ株式会社(以下、SBG)は、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念を掲げています。その言葉には、300年後の未来、何世代も先の人々まで幸せにしつづける、というSBGの決意が込められています。AIの進化によって情報革命は新たなステージへと進んでいる今、SBGは情報革命を通じて気候変動、教育格差、経済格差などのグローバルな課題の解決やサステナビリティの地球規模での実現に貢献し、「自動運転で無事故の世界」「遠隔教育で格差のない世界」「創造的な仕事に集中できる世界」「AI解析による予防医療の世界」「誰もが豊かな生活を送れる世界」「テクノロジーで環境課題が解決される世界」を目指して取り組んでいます。

そのうちの1つである「自動運転で無事故の世界」では、AIが死角や不意の状況変化を自動的に検知することで交通事故を未然に防ぎます。会長兼社長の孫 正義は「自動運転で自分で運転しなくても目的地に行けるということになれば、より安全な社会がやってきます」「自動運転が交通事故を、最終的に限りなくゼロに近づけていく」と自動運転の意義について語っています。ソフトバンク・ビジョン・ファンドなどを通じて投資する、AIを活用し自動運転で世界の変革を目指す企業のうち2社をご紹介します。

Wayve

Wayveが開発する自動運転技術はロボット運転ともいえるもので、従来のようなハードウエアや高精度の地図、手作業でプログラミングされたルールに依存せず、データ学習を基盤とする運転方式の構築を目指しています。未知の状況や環境にも柔軟に対応できることから、さまざまな車種や初めての街に展開しやすいという特徴を有しています。

2025年4月には日産自動車株式会社(以下、日産)との提携を発表しました。日産は2027年度より、Wayveの「Wayve AI Driver」を活用した次世代の運転支援技術(ProPILOT)を市販車に搭載予定です。また、2025年9月には、同社が開発した専用カメラとAIシステムを搭載した自動運転車の試運転が、東京都で実施されました。

Nuro

Nuroは、AIを組み込んだ完全自動運転車の実現に向けて開発を進めています。自動車メーカーやモビリティ企業とのパートナーシップを通じて、自家用車や配車サービス、商用車の在り方を再構築しています。

同社は、保有する自動運転技術を通して、より安全な道路環境の構築や温室効果ガスなどの排出量の削減、そして、人々に貴重な時間を取り戻す、持続可能で効率的な交通の未来の実現を目指しています。

AIで未来を切り開く

今後、AIがありとあらゆる産業を変革し、人々の生活にさまざまな変化を与えることになるでしょう。SBGは、数年以内に人間と同等の知的能力を備えるAGI(汎用人工知能)が実現され、10年以内には人類の叡智を大きく超えるASI(人工超知能)の実現へ至ると予測し、ASIのNo.1プラットフォーマーになることを目指しています。世界中の子会社や投資先と志を共有しながら、グループ総力を挙げてAIを活用し、未来の世界を切り開いていくことを目指しています。

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ソフトバンクグループレポート 2025

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