2026年2月12日、ソフトバンクグループ株式会社(以下、SBG)は2026年3月期 第3四半期 決算説明会を開催しました。CFOの後藤 芳光は、ASIのNo.1プラットフォーマーになるという目標に向けた「構え」が着々と進展していることを説明しました。
当四半期のハイライト
当第3四半期は、OpenAIへの225億ドルの追加出資が完了して同社持分比率が約11%になったほか、ABBのロボティクス事業の買収発表、Ampereの買収完了、DigitalBridgeの買収発表など、着々と布石を打ちました。
2026年3月期 第3四半期累計期間の純利益は3.17兆円(前年同期比2.54兆円増)でした。NAV(時価純資産)は、2025年12月末時点で30.9兆円となりました。財務方針を堅持しながら大型投資を実行し、LTV(純負債/保有株式価値)は20.6%、手元流動性は3.8兆円となり、後藤は「健全な状態を維持できている」と語りました。
続いて、当第3四半期の投資損益について「OpenAIの公正価値増加が大きく寄与している」と説明しました。
OpenAIの年間経常収益(ARR)は、2025年12月時点で200億ドル超と、2年間で10倍となっています。これについて後藤は「収益の成長率の高さを見ていただける」とコメントしました。
OpenAIの主力サービスであるChatGPTは、2025年12月時点で週間アクティブユーザー数が8億超となっています。新製品も次々とリリースしており、2026年2月に発表された法人向けAIプラットフォーム「Frontier」は、SB OAI Japan合同会社が展開を予定している「クリスタル・インテリジェンス」の基盤として位置付けられています。後藤は、これらの新製品投入による成長の加速に期待を示しました。
Stargateに関する取り組み
2026年1月9日、OpenAI、SBG、SBG傘下のSB EnergyはStargateの推進に向けた戦略的パートナーシップを締結しました。OpenAIとSBGは、SB Energyに対してそれぞれ5億ドルの出資を行いました。
また、SB Energyはテキサス州ミラム郡の1.2ギガワット規模のデータセンターの建設事業者に選定され、OpenAIと15年間のリース契約を締結しました。
SVFは累計投資利益が拡大
ソフトバンク・ビジョン・ファンド(以下、SVF)事業では、活動開始来の累計投資利益が拡大しました。これについて後藤は「トータルとしてしっかりとパフォーマンスを回復できている」とコメントしました。
当第3四半期には、LenskartとMeeshoの2社が新規にIPOを実施し、活動開始来のIPO実績は累計60件となりました。
アームの四半期売上高が過去最高
アームの当第3四半期の売上高は12.4億ドルで、四半期ベースで過去最高となりました。
「エッジAI」「フィジカルAI」「クラウドAI」の三つの分野で、Armv9をはじめとするアームの技術が活用されています。後藤は、こうした製品の発売がアームのロイヤリティ収入をさらに押し上げる要因になると述べ、「今後も大いに期待をしたい」と語りました。
財務方針は堅持
SBGは、通常時はLTVを25%未満で運用すること、少なくとも2年分の社債償還資金を保持することを財務方針に掲げています。後藤は「投資は今後も積極的にやっていきたいと思っているが、それはこの財務方針があってこそ」と、財務の安全性を維持しながら成長を実現していく考えを示しました。
投資資金の調達については、LTVに配慮しながら「保有資産の活用」「負債市場の活用」を軸に資金調達を行い、同時に手元流動性も確保していることを説明しました。
関連リンク
2026年3月期 第3四半期 決算